日本実験動物技術者協会 関西支部

Japanese Association for Experimental Animal Technologists Kansai-Branch
 日本側「中国実験動物学会貢献賞」受賞者資料 


○山之内孝尚(やまのうち・たかひさ)
〔経歴〕
   1926年 鹿児島県生れ
   1951年 大阪大学医学部卒業
   1973年 大阪大学助教授(微生物病研究所)
   1978年 大阪大学教授(微生物病研究所)
   1990年 大阪大学退官/日本結核予防会顧問
   1992年 JICA中国実験動物人材養成センター日本チームリーダー(在北京)
   1994年 中国協和医科大学名誉教授
   1999年 日本実験動物学会功労賞
   2007年 逝去(享年81歳)
〔学術業績〕
● 疾患モデル動物ハンドブック.医歯薬出版(東京).1969.
● 腎症候性出血熱. 医歯薬出版(東京).1987.
● 実験動物技術及管理. 中国医学科学院(北京).1993.
  その他関連著書,原著論文,総説等多数.
〔功績〕
 阪大医学部卒業時から阪大微研退職後まで一貫して結核病理学を専攻して斯界の進歩に大きく貢献されてきたが,実験動物学との本格的な関係は1979年の阪大微研感染動物実験施設長に就任して以来で,バイオハザート施設の設計と管理ならびに国立大学動物実験施設協議会の組織確立に大きく貢献された.また,日本の動物実験施設に蔓延した腎症候性出血熱の診断と防圧に関する功績は極めて大きい.
 中国実験動物界との関係で特筆すべきは,1992年発足の「中国実験動物人材養成センター」の日本チームリーダーとして,北京に滞在して本事業の発足と展開に関わった日本最大の貢献者であり,50名に近い研修者を中国から日本へ送り出している.おそらく中国の実験動物関係者の間でもっとも名前と顔が知られている日本の実験動物研究者の一人である.