日本実験動物技術者協会 関西支部

Japanese Association for Experimental Animal Technologists Kansai-Branch
 日本側「中国実験動物学会貢献賞」受賞者資料 


○佐藤善一(さとう・ぜんいち)
〔略歴〕
   1920年 青森県生れ
   1935年 (旧)大連衛生研究所
   1955年 日本帰国/(財)実験動物中央研究所
   1965年 (株)日本クレア代表取締役
   1985年 (株)アニマルケア最高技術顧問
   1994年 日本実験動物学会功労賞
   2001年 逝去(享年80歳)
〔学術業績〕
● '79/80動物実験用機器便覧. ソフトサイエンス社(東京).1978.
● 動物実験施設作品集−その設計と管理運営.ソフトサイエンス社(東京).1978.
● 雑誌「アニテックス」創刊編集委員長.研成社(東京).1989.
  その他関連著書,総説,資料集等多数.
〔功績〕
 1935年(旧)満州国に移住,日本敗戦後も1955年まで中国に残留して中国各地で衛生関係業務に従事,帰国後は実中研,日本クレア,アニマルケアにおいて日本の実験動物界の指導的立場にて活躍された。とくに在中国時代の豊富な人脈を生かし,日中両国の実験動物界の唯一最高の橋渡し役を果たされてきた。
 その功績はあまりにも幅広く突出していて列挙するまでもないが,中国文化大革命終了直後から中国実験動物関係者を日本に招き,日本留学,日本視察に協力し,また,対中実験動物技術支援と機材提供に尽力された。
とくに,1992〜1999年の日中合作「JICA中国実験動物人材養成センター」事業実現のため,両国の政府と実験動物組織への事前折衝と具体的企画等の貢献は素晴らしい物であった.これ以外にも,さまざまな分野に関与し,亡くなる2か月前にも中国を訪問し,日中友好活動の第一線に立ってこられた.
中国実験動物界の発展に寄与した日本人として,“佐藤善一の前に人なく,佐藤善一の後にも人なし”といって過言でない人物である.