支部長就任のごあいさつ

川崎医科大学中央研究センター
三上 崇徳


 2021年6月1日より支部長を拝命することとなりました、川崎医科大学の三上です。支部幹事に加えていただいてちょうど10年、またこの業界に入ってからも10年少々ですので、若手と言って良いのか、もう中堅どころなのか分かりませんが、いずれにせよ力不足の未熟者であることは間違いありません。率直なところ、支部の舵取り役としての明確なビジョンも持てていないと思います。本当に頼りない支部長です。ただ、これまでに副支部長、そして事務局長を経験させていただきましたが、今以上に力不足であった私が何とか乗り越えてこられたのは、支部幹事をはじめ周りの皆さまが温かく支えてくださったおかげと思います。なので、皆さまのお力添えがあれば、私が支部長でも関西支部は一致団結して前へ進んでいけるかなと甘えた考えを抱いたり・・・引き続き皆様のお力添えを賜れますと幸甚に存じます!

 さて、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、今後の支部活動は未だ不透明な状態が続いております。その様な状況下において、関西支部として支部会員の皆様にどの様な形で情報発信をしていけるのか・・・支部幹事一同、今出来ることを思案しております。5月29日には、支部総会・春季大会を初のWeb開催(ZOOMウェビナー)で実施いたしました。支部内外、また会員非会員を含め、150名ものお申し込みをいただきました。現地開催では100名前後の参加者ですので、Web開催のメリットを強く感じさせられた数字でした。ただ、Web開催はどうしても一方向的になりがちであり、それは演者にとっても視聴者にとっても、やりにくいところがあるとも感じました。また、Web開催では参加者同士の交流も生まれにくいです。今後もWeb上でのセミナーを企画しつつ、従来通りの現地開催のセミナーも計画していきたいと考えております。

 また、オンライン(e-learning)での講習会開催等も現在計画中であり、近いうちに皆さまへご案内出来ると思います。その他、支部活動に関してご要望等がありましたら、何でも構いませんので是非ともお聞かせください。前述の通り、明確なビジョンがなく揺れ動いていますので、是非とも参考にさせていただきたいです。

 「明確なビジョンがない」と連呼していたら不安にさせるだけかもしれませんので、何となく考えていることを一つ。実技協のホームページには、「技術者の資質及び地位の向上を図る」との記載がありますが、これは日々を漫然と過ごすだけ、声を上げるだけではなかなか成就しないと思います。皆さまは「創造は生命」という言葉をご存じでしょうか?株式会社セガの社是で、私の大好きな言葉です(ドリームキャストは素晴らしいゲーム機だと思います)。実験動物技術者ならではの創造性を発揮し、「イチをニにする」あるいは「ゼロからイチを生み出す」ことが、「資質及び地位の向上」に繋がっていくと思っております。私自身、そのような技術者になりたいと思いますし、関西支部として皆さまの想像力を掻き立てる何かを提供していけたらと考えております。ご指導ご鞭撻の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

2021年7月2日